院試(文系)の二次試験(面接)にあたっての心構え

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やっとの思いで一次試験を終えたら、すぐさま立ちはだかってくるのは二次試験。過去問もある程度公開されており、問題形式も筆記中心で求められている答えが比較的わかりやすい一次試験と異なり、面接を中心とした二次試験は何が合格点に結びつくのかわかりにくく、ブラックボックス感があるのではないでしょうか。

特に外部受験だと、先生方の顔も名前も知らない、その大学の事情にも通じていない状態でのスタートですから内部生と比べて圧倒的ハンデがあるように感じられ、心細いですよね。でもご心配なく。私も外部の大学院を受験して、一次、二次と無事通過しています。心構えさえしっかりしていけば、面接なんて怖くないのです!

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院試の前に、研究室訪問って必要?いらない?

本題に移る前に、院試前の研究室訪問についての噂を検証したいと思います。

外部の院を受けるなら希望する研究室の訪問や指導教官候補との面談は必須だとはよく聞きますよね。それどころか、指導教官候補とは必ず事前に顔合わせとかないと二次試験の面接で、「あんた誰よ、何者よ」とばかりに冷遇され、落とされる、という話さえ耳にしたことがあります。

結論から言うと、これは都市伝説のようなものと言って差し支えないでしょう。現に私は、研究室訪問やら面談やらなど何もせずに外部の院に受かっています。

受験生時代この噂を聞いた私はビビり倒したものの、知らない先生に連絡取って知らない大学にひとり乗り込んでいくのも怖かったので、外部院試をクリアした先輩方複数に、研究室訪問に行ったか聞いてみることにしました。すると全員が研究室訪問はしていないと答えたのです!研究室訪問をしなくても受かる、という確固たる証拠を手に入れた私はすっかり安心して、試験勉強だけして当日を迎えることにしました。指導教官とは二次試験の面接が初顔合わせです。それでも無事合格。同期からも、院試前に研究室訪問をしたという話は聞いたことがありません。
しかしこれはあくまで私の所属する言語学系の専攻の事例ですので、ご自分が受ける専攻で伝統的に研究室訪問の文化があるとかだったら、素直に従ったほうが良いでしょう。

二次試験で必要なもの

大学院・研究科や試験の実施時期によって細かいところは異なるかもしれませんが、必要な書類はだいたい以下の通りです。

卒論要旨か卒論の途中経過
卒論本文(冬入試に多い)
研究計画書

一次試験と二次試験を2日間に渡って立て続けに行う大学院・研究科もあるみたいですが、一次試験合格後に、これらの書類の提出に関する案内が届く場合が多いようです。

合格通知から1週間以内に提出しないといけないなど結構締め切りがタイトなので、合格の余韻に浸るのもそこそこにガツガツ書き進めていきましょう。締め切りに遅れてしまっては辞退扱いとなり、そこで入学への道は絶たれてしまいます。ちなみに私は一次試験の合格発表の日から5日後が締め切りだったので、最後の方はもう徹夜して書いていました。

口下手・あがり症もご安心あれ!院試の面接で最重視されるのは見た目より中身

皆さんに覚えておいていただきたいのは、院試の面接試験は研究者候補の採用試験なのであって、敏腕営業マンの採用試験ではないのだということです。

院試は大学院の試験。大学院ですることといえば研究。採用側、すなわち先生方は、研究に適性のある人間を採りたいに決まっています。ですから、カッコイイ文章が書けるとか喋りがうまいとかの社交的能力はあるにこしたことはありませんが、評価基準としては二の次です。

よって、文章が上手ではないとか人前で話すのが苦手で噛み噛みになってしまうという人も、最低限の礼儀ある振る舞いができるならそこはそれほど心配しなくても大丈夫です。

では何が評価基準の中心となるかというと、研究計画書や卒論の内容です。つまり、研究で検証した/したいことがはっきりしていて、そこに至るまでの仮説・論理がしっかりしているか、それをきちんと筋道立って話せているかが評価対象となります。口八丁手八丁の研究音痴よりは、説明・動作はたどたどしいけれど新規性があって面白い研究計画を持ってきた人の方がよりふさわしいと考えられているということです。

研究計画書に注力しよう

卒論の出来も大事ですが、より重視されるのは研究計画書のように感じます。ですので、卒論が思い通りにいかなかったという人も、研究計画書で挽回を図りましょう。

修士、すなわち研究者の入り口の入り口ということでいわばポテンシャル採用ですから、研究計画書で可能性を感じさせるようにするのです。研究計画書の書き方について、詳しくはこちらの記事に書いてありますのでよろしければご覧ください。

文系大学院を受験する予定の方にとっての難所である、研究計画書の書き方について解説します。院試対策メインですが、学振や科研費などその他の申請書にも使えるテクニックです。

面接当日の様子

服装

いわゆる暗黙の了解というやつで、男女ともにスーツ着用ということになっています。特に服装についての指定はなかったのにもかかわらず、会場に着いたら受験者たちは揃いも揃ってスーツでした。どうやらこの世界の常識みたいです。

しかし、それを知らずに私服で受けたという人もちゃんと合格していますので、要求される水準を満たす実力があって、極端に無礼な態度でない限り、服装が原因で落とされるということはないと思います。

面接

続いてお待ちかねの面接の模様です。待合室的なところに通され、名前を呼ばれるまで待機することになります。

係員の方に名前を呼ばれたら、いよいよ面接用の部屋へ。10人はいらっしゃるかと思われる先生方に囲まれる形で、受験者用の椅子が置いてありました。1対複数です。勝てる気がしない。その緊迫感はまさにラスボス戦のよう。時に圧迫面接と評される所以でしょう。

これは就活の面接の様子ですが、構図的にはこんな感じです。

しかしここでも必要以上に恐れることはありません。逆に考えれば、これは著名な先生方から自分の研究計画についてフィードバックをいただける貴重な機会。最先端の研究者たちとの議論を楽しんじゃうくらいの気持ちで、リラックスしていきましょう。

面接試験は全部で15分程度で、構成は最初に卒論と研究計画について5分程度で口頭で簡潔にまとめ、その後に卒論・研究計画についての先生方からの掘り下げた質問、となっています。二次試験用書類提出後から面接当日までの間に、卒論要旨や計画書を読み返し、ツッコまれそうなところをリストアップしてそれに対する反論や反省を用意しておきましょう。

そうやって目一杯準備しても、どうしても穴があってしまうのが研究というものです。ましてや修士の試験準備なんて初めての研究。先生方からのツッコミに答えられなくても、そもそも何を言っているのかわからなくても大丈夫です。わからないことには素直に「わからないです」と答える勇気を持ちましょう。私の場合、私の専門分野に一番近い先生のおっしゃっていることが理解できず聞き返したうえ、別の先生からのツッコミが効きすぎて何も言えず黙り込んでしまいましたが、受かりましたから。むしろ下手に知ったかぶりして強がるのこそすぐボロが出て危ないのではないかと思います。

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