文系大学院院試での、研究計画書の書き方【学振や科研費にも】

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院試の二次試験で研究計画書が必要になることがありますね。また、修士の院試を受ける方で、博士課程への進学ひいてはアカポスを将来の進路として視野に入れているならば、院試での研究計画書が最初の関門になります。せっかくなので、ここで研究計画書の書き方を身につけてしまいましょう。

はじめてで勝手がわからないことだらけかと思いますが、一旦パターンを覚えてしまえば科研費学振・奨学金などの申請で研究計画書を書かないといけないときなど、今後の自分を大いに助けてくれるはずです。

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まずアウトラインから作ろう

研究計画書はいわば今後の研究のアウトラインでもあるわけですが、書くときには必ずアウトラインを作るところから始めてください。そうです、アウトラインのアウトラインを作るのです。

これは日本の作文教育の悪いところでもあるのですが、読書感想文の宿題などで長い文章を書く必要性に迫られたら、とにかくなんでもいいから書いて字数を水増しして逃げ切るのが正義、という風潮がありませんでしたか?これに慣れてしまっていると、研究計画書が書きにくいことこの上ありません。表現にこだわったり冗長な記述を繰り返してしまったり、本来は割かなくていいところに労力を割いてしまい、時間も気力も無駄にかかってしまうおそれがあります。なぜなら、この「やっつけ読書感想文」的書き方だと、多くの場合すでに書いた文章に闇雲に新しい文章を思いつきでくっつけていく形式になりがちで、一番主張したいこととそこに行き着くまでの流れの輪郭がぼやけてしまうからです。骨組みがないところに材料を積み上げていっているようなものですから、作業はいたずらに難しくなりますし、作品を形にすることができません。

ですから、とにもかくにも骨組みを完成させることが先決なのです。具体的には、

・研究したいテーマ
・その研究のこれまでの進展
・先行研究の問題点
・先行研究と比較して自分の研究が優れている点
・自分の研究によって得られると考えられる成果

にわけて、それぞれについて箇条書きでもいいので書き出してみましょう。書けるだけ書いたら、文章にして繋げればいいだけです。いきなり長文を書くと思うとものすごく大変そうに聞こえるかもしれませんが、こうして細分化すれば思ったより簡単そう、できそうな気がしませんか?

行き詰まったら、具体的に考えてみよう

学術的文章は抽象的なのでなかなかイメージがつかみづらいうえ、計画書に求められるのはそこそこの長文ですから、書いていたら途中で行き詰まってしまうこともあると思います。

そんなときは、一旦文章を抽象から具体に落とし込んでみることをおすすめします。つまりどういうことかというと、検証をとことん具体的に、別の紙に書き出してみるのです。たとえば実験を通じて検証するタイプの研究だったら、あたかも今すぐ実験を始めるかのような気持ちになって、実験で使うアイテムをある程度作り込んでみましょう。実験を使わないタイプの研究なら、ひとつの事象に対してその検証手法を実際に当てはめてみて、そのはたらきや当てはまりの良さを確かめてみましょう。

プレゼンするか否かに関係なく、プレゼン用スライドを作ってみよう

院試の面接では研究計画書について話す必要がありますが、スライドの作成を求められることはほぼありません。何もなしに、口頭で話します。院試でも大学院・研究科によっては面接もなく書類選考のみという場合もありますし、学振や科研費などの各種申請書類なら面接自体ありません(学振では補欠で面接、ということはありますが)。この場合、計画書だけの一本勝負になります。ですが、面接のあるなしやプレゼンするしないに関係なく、研究計画について5分程度のプレゼンをするつもりでスライドを作ってみるのはいい計画書を書く上で非常に効果的です。なぜならスライドでは使える文字数が限られているため、最小限の言葉で主張をビシッと的確に伝えることが求められるからです。

言いたいことの数々を何枚かのスライドに、そして言うことを5分にまとめようとすると冗長な表現を避けざるを得なくなるので、必然的に無駄がそぎ落とされ自然と表現が研ぎ澄まされてきます。結果として、自身の主張がよりはっきりと浮かび上がり、計画書が書きやすくなること、面接の際に要領を得た簡潔な説明がしやすくなることが期待できます。

英語で書かないといけないときは、Google翻訳を活用しよう

国際色豊かだったり英語教育に力を入れているような大学院や研究科だと、国内でも研究計画書も英語で書くよう指定がある場合があります。そんなときは無理して最初から英語で書こうとするのではなく、Google翻訳に頼っちゃいましょう。

最近のGoogle翻訳はかなり高機能になっていますし、学術的文章はある程度型が決まっていて慣用句などの訳しにくい表現がほぼ使われないので、言語的な構造が遠い日本語から英語に訳してもそんなにおかしなことにはなりません。それでもまだ完璧というわけにはいかないので、訳された文を見直して整えるのは必須です。日本語ならさっと書けることを、英語でなんて言うか調べることばかりに時間を費やしていては本末転倒です。完全に依存してしまうのもそれはそれで危険ですが、自動翻訳に上手に頼って時間を節約しましょう。

先輩や先生など、詳しい人に添削してもらおう

自分で書いた文章は、どうやったって自分が理解することはできます。しかし、研究計画書は人に読まれて、それで評価をつけられるものですから、他人が読んで理解できる文章にする必要があります。そのためにはやはり、別の人に読んでもらって、確認してもらわないといけません。

院試の研究計画書は、全くの素人ではなくある程度専門知識のある人に読まれることがほとんどですので、同じまたは近い分野の専攻の先輩や先生に添削を頼むのが良いでしょう。特に外部受験だったりすると自分のゼミや研究室の指導教官には頼みにくいでしょうし先生というものはだいたい忙しいものですから、手が空いてそうな先輩に声をかけてみるのが良さそうです。

私は当時所属していたゼミの博士課程の先輩に、「実は外部受験を考えていて、研究計画書を提出する必要があります。お忙しいところかと思いますが、ざっとでも目を通していただけると嬉しいです」という感じでお願いしました。その方は、ご自分の身の回りのことでお忙しかっただろうにすぐにめちゃくちゃ詳細なコメント書いて返してくれて、ありがたすぎましたね……。

添削って結構骨の折れる作業だし先輩だって暇じゃないんだから、添削してもらったらお礼も忘れずに!物品だと人によって好みが分かれてしまうので、何にでも使えるギフト券がオススメです。
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皆さんの院試での健闘をお祈りしています。

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