駒場祭2018座談会を振り返る 好きを仕事にするということ

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こんにちは。りーざ(@leezaphoneki)です。
11月23日に駒場祭の企画として行われた、東大オンラインメディア・UmeeT様主催の座談会「好きを貫く」についてのツイートが知人から回ってきて、面白そうだったので行ってみました。結論としては大満足。行ってよかった以外の感想がありません。
全編通しての動画は公式の方で上がっているため詳細はそちらに任せることとして、ここでは概要と感想を書いていきたいと思います。

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登壇者の方々のざっくりとしたプロフィール

龍崎 翔子さん(りゅうざき しょうこ):起業家・ホテルプロデューサー。チェーン店のような画一路線ではない、ホテルの新たなあり方を探る。
もっちゃんさん:東大留年を期にYoutuberへ。最近会社をやめて専業化。
中野 智宏さん(なかの ともひろ):人工世界クリエーター。10年以上の年月を費やし、東大で学んできた地理学や言語学の知識を最大限に活かして完全オリジナルのファンタジー世界や言語(!!)を創り上げる。
当然ながらこのお三方は東大生です。「東大生は近寄りがたいお堅い人」という世間的なイメージ(偏見ともいう)を吹っ飛ばしてくれる朗らかで痛快な方々でした。

「好きなことで生きていく」ということ

「好きなことで生きていく」は幻想なのか

ホテルにYoutubeにファンタジー作品……。登壇者プロフィールをご覧になってくだされば分かる通り、皆さんそれぞれに違った道を驀進しておられます。しかし、「好きなことで生きていく とは」というメインテーマが根底にあるのは同じ。
「好きなことで生きていく」、よく聞く言葉ですよね。それこそYoutuberの決まり文句だったりします。

様々な解釈ができる言葉ですが、多くの場合、いい大学を出ていい会社に就職する、といった「レールに乗った」一般的な生き方からあえて外れ、Youtubeやブログ・ウェブサイトなどのオンライン媒体で自分を発信したり、起業したりする生き方を指すようです。
会社特有の煩わしい決まりごとやいつも満員の通勤電車に悩まされることなく好きな時間に好きなことをしてお金をいただける。しかしその一方で会社勤めによってもたらされる月給や定職といった経済的安定の保障度は低く、暮らしていけるだけの収入を得られるのはほんの一握り。

「好きなことで生きていく」というのは、自由気ままな理想の生活かというと決してそんなことはなく、むしろ身一つでリスクに突っ込んでいく覚悟が求められる修羅の道でもあるのです。だから多くの人はリスクをとることを勧めないし、やりたいことを諦めてでも「のたれ死ぬよりは」と安定を選ぶのです。
ではなぜいつの世にも「好きなことで生きていく」人が現れ、そして成功をおさめていくのか。次章に続きます。

「自分にしかできないこと」を見つけて極めれば、好きなことで生きていける

一番膝を打ったのが、問題意識こそオリジナリティの源というエピソードでした。
龍崎さんは幼少期に家族旅行で訪れたホテルがどこもかしこも同じような内装であることに、中野さんは幼少期に親しんだファンタジー小説の異世界で日本語が通じていることに疑問や不満を感じ、ならば自分がなんとかしようという考えに至ったのが原点だそうです。つまり、画一的で面白くないホテルばかりなら面白いホテルを自分がつくろう、異世界で話されている言語の設定にまで気が回っていないファンタジー作品が大多数なら、自分で異世界の言語を一から作ってやろう、というわけです。

万人受けを目指した最大公約数的なホテルのデザインも、登場人物が普通に日本語で会話している異世界ものも、「当たり前」として世間に受け入れられています。それを何も考えず受け流してしまうか、これには納得できない、こうだったらもっといいのに、と問題意識を持って自分ごととして向き合えるか、が差を生むんですね。

現状への疑問点、不満点を解消していくべく行動を起こしていくことで、結果的に今まで誰もしてこなかったことをしている状態になり、「自分にしかできないこと」が確立していく、とのことでした。
誰もが気に留めていないからこその「当たり前」で、逆に言えばそれを気に留め、こだわればあなたはその道の第一人者なのです。
チャンスはあちこちに眠っています。「当たり前をこそ疑う」、クリティカルシンキングの姿勢は、「自分にしかできないこと」、つまり希少価値の高い仕事を見つける近道なのです。

「もったいない」の呪縛 〜リスクを取ること〜

二度目になりますが、この方々皆東大生です。東大といえば日本の最高学府。東大生というだけで、往々にして周囲、とりわけ家族や親戚といった身内からの期待も最上級になりがちなものです。

「東大に入ったんだから当然卒業後は大企業に入るなり官僚になるなりで将来安泰だよね」といった無言の期待や圧力。あるあるなのではないでしょうか。そして、いわゆるエリートコースから外れるような道を選べば「せっかく東大出たのにもったいない」と嘆かれる。
このお三方も例に漏れず、世間、特に上の世代からのそういったプレッシャーや自身の選択への迷いがなかったわけではないといいます。ところが幸いなことに東大も変わってきているようで、同世代のご友人たちには自分の挑戦を応援してくれる人たちが多いといいます。単なる「エリート養成大学」としての東大像は、昔のものになりつつあるのかもしれません。
そして何より、「東大出たのにもったいない」という呪縛を払拭して自分の道を邁進できるのは、ひとえに「好き」への熱量と確信のおかげです。「好き」を極めて生きるすべとするには、迷いがあってはいけません。つまり、この選択で本当に正しかったのだろうか、リスクが高すぎやしないか、と足踏みしていては何もできなくなってしまうということです。かといってリスクを全く考えず、大切な選択を感情に委ねてしまうのも問題で、リスクとリターンを計算した上で挑戦する必要があります。それで実際に計算してみると、だいたいのことはそんなにリスクがない、ということに気付けるのだそうです(龍崎さん)。これは本当に目から鱗でした。何度でも復唱したいです。
だいたいのことはそんなにリスクがない!

まとめと、希望が持てるデータ

まとめると、
・「当たり前」を疑うことで「自分にしかできない仕事」が見つかる
・「好きなことで生きていく」のは世間一般に思われているほどリスキーなことではない

また、UmeeT様によるある調査によると、「自分の好きなことに関する仕事をしたい」かつ「自分の好きなことに関する仕事をしている」人の割合はなんと53%だそうです。「好きなことで生きていく」ことはあながち夢物語でもないことの裏付けのようで、一歩踏み出す勇気をもらえますね。

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