大学に入ると、全てが紙媒体だった高校までとは違い、大学のポータルサイト上で授業の資料がpdfファイルなどの媒体で配布されることが多くなります。加えて、レポートや卒論などのために論文を読む機会も増えるでしょう。これらをわざわざ印刷しなくても、そのまま便利に見やすく使えるのがタブレットなのです。
学生にこそタブレットをオススメしたい理由
4年間の大学生活、授業の資料や論文をそのたびにいちいち印刷していたら、紙とインクがいくらあっても足りません。特に論文には10ページを超えるものもザラにあるので、持ち運ぶのも一苦労でしょう。また、増えた資料は着実にあなたの部屋のスペースを侵略していきます。気づいたら机や本棚や床が散らかっていた、というときの原因は十中八九こいつらです。そうなるとテスト前など、お目当ての資料を探すのも一苦労ですよね。
タブレットがあれば、大量の資料もあの薄い端末の中に一括してしまっておいて簡単に探すことができます。紙媒体として溜まらないので、身の回りがコンパクトにまとまりますし、環境にも優しいです。
しかし、タブレット導入をためらわせるのは、決して安くない初期費用。不満なく使えるレベルのものを買おうと思えば、少なくとも数万の出費は覚悟しないといけません。大学生にとってはかなりの大金ですよね。しかし、一度買ってしまえば社会人になってからも使えますし、どうしても合わないと感じたり新しい型のが欲しくなったりしたら売ってしまえばいいので、費用は割とすぐに回収できるのではないかと思います。特に各種iPadの需要は高いので高額買取が狙えます。
ゆえに、初期投資は高くても、長い目で見れば経済的といえるでしょう。
また、パソコンの画面で表示して読む場合に比べてレポートや卒論が書きやすいという利点もあります。パソコンだと書く作業と読む作業を並行して行うことになるため、画面がこんな感じになるのではないでしょうか。
パソコン1台で読みながら書くにはブラウザかwordの画面を小さくしなければいけませんし、場合によってはブラウザとwordを行き来しなければなりませんから、どうしても操作性が落ちてしまいます。それにこうして垂直に表示されると、長文が読みづらいのではないでしょうか。
ここでタブレットの出番です。インターネットに繋いだタブレットで資料・論文を開けば、それを横に置いて参照しながらフル画面のwordに書き込むことができますので、ブラウザとwordを行ったり来たりを繰り返す必要がなくなります。特に最近のタブレットは操作性が向上していますから、紙の本をめくるのと同じ感覚で読めて非常に快適です。
サクサク動き、アップルペンシルで書き込みもラクラク!やはりiPadシリーズがオススメ
iPad Pro
Apple Pencilのキャップ落下を防いだり、ストラップをつけて無くさないようにしたりするのにはペンシル用カバーもオススメ。
私はこれまで論文を印刷して書き込んだり線を引いたりしながら読んでいたのですが、増えに増えてケースに収まりきらなくなった論文の山に耐えかねて、これは一刻も早い電子化が必要だと最近導入しました。2017年モデルのiPad Pro 10.5インチです。
文庫本と並べるとこんな感じ。けっこうでかい。
10.5インチというと縦25cm横18cm程度で、小型ノートパソコンくらいあって重さもそれなりに重いのですが、本格的に論文を読むならこのくらいの大きさは必要だと感じます。
すごいのは、goodnotesというアプリをインストールしてそこにpdf形式などの論文を読み込み、Apple Pencilと組み合わせて使えば、本当に紙に書いているのかと錯覚するくらい快適に、アンダーラインから書き込みまでができてしまうこと。あらかじめオンライン環境で論文を読み込んでおけばオフラインでも読んだり書き込んだりできます。goodnotesの使い方に関してはこちらのサイト様が詳しいです。


このgoodnotes、960円の有料アプリなのですが、十分すぎるくらい元が取れますよ!一旦goodnotes買えば、紙のノートいらなくなります(ガチ)。
追記:goodnotesの使いやすさについて動画付きで説明した記事です。

ある程度の画面の大きさと快適な動作性さえ確保できれば、わざわざ最新版のiPadにこだわる必要はありません。2年前(2019年現在)のモデルとはいえ、iPad Pro 10.5は書類の読み込みやその他動作が非常に速く、使っていてストレスを感じたことはありません。
よく言われる欠点としては、Apple Pencilが第一世代なので、充電方法がダサいということくらいでしょうか(第一世代はApple PencilをiPad本体の充電ポートに差し込んで、第二世代はiPad本体の上に置いて充電します)。でもこの違いも操作性には大きく影響しませんから、さして気になりません。
iPad Pro 10.5よりひとつくらい前の型 iPad Pro 9.7は、画面の大きさは物足りないですがより安く、対応サイズのケースが多いので、ケース選びの楽しみが増えます。こういう魔道書みたいなケース使いたい人にはおすすめです。
iPad mini
iPad Pro 10.5に乗り換える前まで使っていたのが初代iPad miniです。Apple製品標準搭載のアプリiBooksで論文のpdfファイルを開いて使っていました。2012年モデルですので、実に10年近くも前の型になります。となるとやはり気がかりなのがスペック。
正直に言うと、たくさんの論文を保存して、スムーズに読むのには力不足でした。論文が増えてくると、論文の1ページを表示するまで1分かかるとかもザラで、初代の限界を感じ、手放すことに決めました。はじめからgoodnotes使っとけば違ったのかなぁ……。それでも初代iPad miniはApple Pencilに対応していないのでgoodnotesの利点を活かすのも難しそうです。他社のタッチペンと組み合わせてproっぽく使用することも可能ではあるようですが……。

このように、現状苦戦を強いられている初代iPad miniですが、メルカリの中古品だと6000円程度しかしないなど相当安く手に入るので、書き込み機能は特にいらない、という方には十分選択肢に入ってくると思います。
2019年に発表されたiPad mini 5はApple Pencil(第一世代)に対応しているので、大画面より軽さ、持ち運びやすさを重視する方には最良の選択といえるでしょう。また、手の小さい方でも片手でひょいひょい操作できるサイズ感なので、kindleで電子書籍を読むのにはちょうどいい大きさです。kindleでの読書も多いという方はこちらのiPad mini 5を優先的に検討してみてもいいかもしれません。
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